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前監督  林   勝

この度は八幡商業高等学校野球部OB会の創設50周年を迎えられ、誠におめでとうございます。
半世紀の長きに亘る活動は、関係者の並々ならぬご努力があってこそ、続けられたのではないでしょうか。OB会の支援を受けた野球部も校訓に掲げられた、進取気鋭、自主自律、独立自尊を旨とした活動を続け、今日の栄えある伝統を築くことができました。これは歴代監督とOB会が人間性重視の指導を支援し続けてきた賜だと思います。
近江商人発祥の地に立地する八幡商業高等学校は、明治19年創立以降、有為な経済人を数多く輩出し、世界的に知られる企業の創業者となられた方もおられます。私は、その伝統校に昭和62年4月赴任いたしました。当時の完甘校長から野球部の監督を申し付けられ、責任の重大さをひしひしと感じながらお受けしたことを今も鮮明に覚えております。
微力な私ですが、15年に亘り監督をさせていただき、その間に春夏秋の県大会で通算15回優勝、戦後初の夏の甲子園大会4年連続出場、さらに春夏を通じ7回も甲子園出場ができましたのは、諸先輩が築かれた伝統、整えられた野球環境、学校全体の野球愛、OB会のご支援があったからです。そして、私の指導について来てくれた数多くの選手諸君、及びマネージャーに心から感謝いたしております。
他校を含め、41年も高校野球の監督をつとめさせていただきましたが、八幡商業高等学校時代の思い出はひとしおです。大変お世話になり、本当にありがとうございました。
今後も、生命の続く限りグラウンドや球場に足を運び、八幡商業高等学校硬式野球部を応援させていただく所存です。
最後になりましたが、OB会の更なるご発展をご祈念し、お祝いの言葉とさせていただきます。